なぜ、処方できる医療機関が限られるのか
コンサータ(メチルフェニデート徐放錠)は、2021年1月から流通管理が厳格化されました。現在は「ADHD適正流通管理システム」に登録された医師でなければ処方できません。処方を受ける患者さんご本人の登録も必要です。
ここで大切なのは、登録されているのは医療機関ではなく「医師個人」だということです。処方できるのは、実際に診察したその医師が登録している場合に限られます。
一方で、同じADHDの治療薬でもストラテラ(アトモキセチン)とインチュニブ(グアンファシン)は登録が不要です。
つまり——ADHDの診断はできても、コンサータだけは処方できないという状況が、制度上ふつうに起こります。
| お薬 | 登録 | 当院 |
|---|---|---|
| コンサータ メチルフェニデート徐放錠 | 医師・患者ともに登録が必要 | 処方できます |
| ビバンセ リスデキサンフェタミン | 医師・患者ともに登録が必要 | 処方できます ※18歳未満が適応です |
| ストラテラ アトモキセチン | 登録は不要 | 処方できます |
| インチュニブ グアンファシン | 登録は不要 | 処方できます |
- どのお薬を用いるか、あるいは薬を用いないかは、症状・生活・体質・併存する状態をふまえて診察のうえで決めます。ご希望のお薬が最適とは限りません。
- 当院は中学生以上(12歳以上)の方を診療しています。
- 通院が続く場合は自立支援医療により自己負担が軽くなります。
すでに他院で診断を受けている方へ
他院でADHDと診断されている方も、当院で治療を続けていただけます。
お手元にあれば、紹介状(診療情報提供書)、これまでの心理検査の結果、現在服用中のお薬やお薬手帳をお持ちください。診断の経緯がわかると、初診の時間を治療の相談に使えます。
他院で受けられた検査を、当院で受け直していただく必要はありません。結果をお持ちいただければ、それを踏まえて診察します。
紹介状がなくても受診できます。ただし当院では、これまでの経過をあらためて伺い、必要に応じて評価をやり直したうえで処方の可否を判断します。初診でただちに処方できるとは限りません。
はじめてADHDを疑って受診される方へ
診断は、問診と経過の聞き取りが中心です。ADHDは「大人になってから発症する」ものではないため、子どもの頃の様子が重要な手がかりになります。
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ネット予約でご予約ください
24時間オンラインで予約できます。電話は不要です。
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初診 ── 経過を伺います
いま困っていること、いつ頃からか、子どもの頃の学校生活や通知表の記載、仕事や家庭での具体的な支障を伺います。ご家族から見た様子や、通知表・母子手帳などがあれば参考になります。
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必要な範囲で、検査を行います
問診と質問紙による評価で判断がつくことが多く、WAIS(知能検査)は必須ではありません。必要と判断した場合に、臨床心理士・公認心理師が院内で実施します。心理検査は保険診療で行っています。
検査を先に受けていただく必要はありません。まず医師が診察します。不注意や落ち着かなさは他の状態でも起こるため、何を調べるべきかは診察のなかで決まります。
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診断と、治療方針のご相談
診断を共有し、薬を用いるかどうかを含めて方針を相談します。薬だけが治療ではありません。環境の調整、仕事の進め方の工夫、必要に応じて職場への配慮の依頼も行います。
大切なこと
不注意や落ち着かなさは、ADHD以外の状態——うつ病、不安障害、睡眠障害、甲状腺の問題、飲酒の影響など——でも起こります。「ADHDかどうか」を確かめることは、同時にそれ以外の可能性を確かめることでもあります。だからこそ、はじめの評価に時間をかけます。
当院でできること
コンサータを含む薬物療法 両医師とも登録済みです。当院の診察担当はこの2名のみですので、受診日によって処方できないということがありません。
心理検査 必要と判断した場合に、臨床心理士・公認心理師が院内で実施します。保険診療です。受診の前提として検査をお受けいただくことはありません。
職場との調整・診断書 院長は産業医でもあります。休職や復職、勤務上の配慮を職場に依頼する書類の作成にも対応します。
英語での診察 院長・青木医師とも、通訳を介さず英語で診察します。
継続して通えること 平日は何曜日にお越しいただいても、経過を把握した同じ主治医が診察します。
受診の前に知っておいていただきたいこと
- コンサータ・ビバンセの処方には、患者さんご本人の登録と本人確認が必要です。受診時は必ず顔写真つきの身分証をお持ちください。
- これらのお薬は、一度の処方でお出しできる日数に上限があります。定期的な通院が必要になります。
- 他の医療機関から同じお薬を処方されている場合、重複して処方することはできません。
- 初診でただちに診断・処方が決まるとは限りません。評価に複数回の受診を要することがあります。
- 当院に入院施設・検査設備はありません。必要な場合は近隣の医療機関にご紹介します。